この研修に参加した目的は、もちろん医師とともに勉強したいと思っていたのと、シャンティーめぐみの入居者は、ほとんど麻薬を使いません、みなさん最後まで何もせずに永遠の眠りに入られます、それがなぜか知りたかったのですが、研修ではわかりませんでしたが、中村 仁一先生の「大往生したけりゃ医療とかかわるな 自然死のすすめ」を読んで納得できました。今は難しくなった「自然死」というものを復活させたいと思っています。
研修の中で、ロールプレイをしました、告知を受ける患者役、告知をする医師役、両方を経験しましたが、告知をする医師役は非常につらくて、難しかったです。日ごろから告知を仕事としている医師に「慣れるものですか」と尋ねたところ、「慣れることはありません、その患者によって合わせて話す努力をその都度しています」と言われていました、かつて医師を目指したことがあり、心の底でなれなかったことを後悔していましたがこの時初めて「医師にならなくてよかった」と強く思いました。
大阪府内の病院で2日間「緩和ケア研修会」に参加しました。32名中18名が医師、看護師6名、薬剤師1名、MSW2名、事務職1名でした。すべて日ごろから緩和ケアに携わっている方たちでです。概論に始まって麻薬の扱い方、副作用の対処法など、はじめ、在宅で看取るのは難しいと話していた医師も最後の地域連携の研修の後は意見書を早く書くようにしようと言ってくださいました。