「死後のプロデユース」エンディングノートの向こうにあるもの

2012年10月に41歳で亡くなった、流通ジャーナリストの金子哲雄様の奥様で金子稚子さんの市民公開講座です。金子哲雄さんは死ぬまで病気を隠し、通夜、葬儀の手配、自分の入るお墓まで準備しておられ、そのことが報道されたときは私も驚きました。すごい人だと思っていたので今回奥様の話が聞けてとても感動しました。金子さんが懸命に取り組んだのは「死後の準備」ではなく文字道りの「死ぬこと」だとそばに居て痛いほど感じたそうです。

死ぬ、とはいったいどういうことなのか。死後のプロデュースとは?

金子さんが最後にたどり着いた死生観は「死ぬことと、生きることは同じ」ということでした。

私自身「めぐみの家」の入居者様の様子を見ているとまさにそのとおりと思います。日々、死に確実に近くなっていっているけれど、生活はまったく変わらない、その人らしくくらしている。そのなかで「やりのこし」のないように、スタッフが聞き取り、また感じ取り、出来るだけ願いをかなえ「十分に生きた」と言って頂き見送れる様にしています。

0 コメント

日本ホスピス・在宅ケア研究会第22回神戸大会に参加して

7月12日、13日とポートピアホテルで大会がありました。日本ホスピス・在宅ケア研究会とは、医療従事者、社会福祉従事者、市民、患者、が終末期の医療とケア・在宅福祉サービスと看護・医療の同じ場で対等の立場で話し合い、互いに学ぶ場をいいます。大会中は、互いに~さんと呼び「~先生」と呼ばないようにとはじめに言われました。先生と呼んだり、携帯電話が鳴ると罰金として寄付金を箱に入れるシステムでした。「これはいい」と思いながら~先生と呼んでしまったり・・・

大会テーマは「あなたは考えていますか?2020年終の棲家を」というもので、まさに今の重大な課題でした。2015年には団塊の世代が65歳以上の前期高齢者になります。日本は急速に高齢化がすすみ2025年には47万人の人の居場所がなくなります。そのために、2020年ころまでに、個々が終の棲家を見つけておく必要があります。二人に一人ががんになり三人に一人ががんで死んでゆく時代どこを死に場所に選ぶのでしょうか?2020年には看護ホスピスがいくつになっているでしょう。たくさん増えていればいいけれど

0 コメント

箕面ぶらり旅 ~フクロウに会いたい~

はじめまして。看護師の粕谷です。

ここは24時間、看護師が常駐の家。

利用者様が外出される際は、留守番をすることが多いのですが、今回はナースを

2人確保してAさんと箕面駅周辺を巡る旅へ。

 

今回はフクロウカフェ「Crew」さんへ。

「うわぁ~、これ本物やの?この子も?これも?」

「あんた、眠たいんか?」

少し耳が遠いAさん。大きな声でフクロウに話し掛けます。

そんなAさんを嬉しそうにニヤニヤする孫風の私。

周囲のお客様も微笑みながら見守ってくださります。

続きを読む 0 コメント

義母の死

昨日の昼間、主治医から「今日か明日ですね」といわれました。それから主人と二人でずっと母に付き添いました。枕元に二人で座って手を握って。干潮の時間を調べたら午後10時~午前3時くらいでした。その間私は仮眠をとり主人が付き添ってくれていました。午前3時に主人と交代しました。昼間は肩呼吸でしたが午後10時くらいからは下顎呼吸でした。主人と交代してすぐに下顎呼吸と無呼吸の繰り返し、午前3時半大きく三回呼吸(チェーンストクス式呼吸)当直看護師に「呼吸停止よ」といい、二人で頚動脈に触れたらまだ動いていました。主人を起こしそばに来てもらい一緒に看取りました。3時45分心停止。主治医に連絡し着ていただき4時30分死亡確認。体重38kgだった母は34kgまで痩せていました。頬がこけていましたから、しっかりマッサージしたあと頬にのみ綿を積め生前のようにふっくらにして、化粧をしました。とってもきれいにできました。少し笑っているような顔でした。「おかあさん、こんなにあなたを、愛させてくれてありがとう」そう、語りながら化粧をしました。

0 コメント