先月、一人の利用者様が静かに息を引き取られました。
朝ごはんの前に、昨晩からの安らかな眠りの中で。
それはそれは穏やかな表情をされていました。
いずれ迎えるであろう最期は、なるべく苦しくないように眠るように迎えることができれば…そうご家族やスタッフとも話していました。
その柔らかな表情から、まさに文字通り「眠るような」幕引きであったことを確信しました。
きっとこれまで穏やかに生きてこられた方だったのでしょう。
逝き方もその方に相応しい、穏やかなものでした。
私達スタッフはここでのすべての出会いがそうであるように、この方からたくさんのことを教わりました。
今改めて出会わせていただいたことに心から感謝しています。
後にご家族がご挨拶に来て下さった際、その方が蝶になって会いに来られたというお話しを聞かせて下さいました。
こんな不思議で素敵な事が現実としてあるのです。
キレイな蝶に姿を変えられるとは、その方らしいなと思いました。
大切な方が先に旅立たれても、いつも側で見守ってくれている…
そう感じながらこの世に残る私たちは生きてゆくのですね。
いつかこのめぐみの家にもヒラヒラと遊びに来て下さる日を楽しみにしています。
ご家族の方も、この長い坂道を懐かしく感じたらいつでも遊びに来ていただけたらなと思っています。
めぐみの家のスタッフは変わらずここに居ます。

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てんてん (木曜日, 09 7月 2015 11:40)
私は最近がんであることが分かりました。市大病院で所長様のお話を聞き、いっきにこのブログを読みました。これから時々お邪魔します。
「眠る様な幕引き」って理想です。入居者との出会いに感謝できるっていいですね。私もそのうち「めぐみの家に」入居できればいいと思っています。